ざっくり法学入門①

ここでは、法学の入門編として、法律学とは何なのかという話をしていこうと思います。

まったく法律を勉強したことがない、という人もいると思いますので、ここから始めていただくと、解りやすいと思います。

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法って何だ?

人が社会生活をおくっていると、物やサービスを売ったり買ったり、働いたり、他の人とのトラブルが発生したり、といったことが発生します。

これを予防したり、事後的に解決したりするルールが法です。

法は、社会規範の一つとして機能しています。

社会規範としての法とは

「規範」とは、「◯◯であるべきである/ない」とされる命題をいいます。

社会規範というと、社会において守るべきもの、という程度の意味だと思えばいいでしょう。

社会規範の中には、例えば、「神を敬うべきである」という宗教規範や、「他人が嫌がることをするべきではない」というような道徳規範というものがあります。

そのうちの一つが法規範です。

法規範の特徴

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宗教規範や道徳規範が、人の信仰心や良心の呵責といった、各個人の心によって強要されるものであるのに対して、法規範は、国家権力から外部的に強制される、という違いがあります。

ただし、道徳規範は法規範と重なっていることがあります。
例えば、「人を傷つけてはいけない」という社会規範は、道徳的であるとともに、刑法という法律で傷害罪という犯罪が定められ、刑罰をもって強制されます。

このように、複数の社会規範が重なりあうことはありますが、法規範の特徴としては「国家規範に強制されるもの」と理解すれば足りるでしょう。

3種類の法規範

法規範には、3種類の顔があります。

一つは「行為規範」と呼ばれるものです。

これは、「◯◯しなければならない」「◯◯してはならない」「◯◯してもよい」というように、人の行為を積極的あるいは消極的に決めるものです。
行動の基準を示す規範ということになります。

先ほどの傷害罪で言えば、「人の体を傷つけてはいけない」という行為規範ということになるでしょう。

次に「裁判規範」があります。
これは、具体的な裁判において、裁判の基準となる規範です。

同じように傷害罪の例で言うと、「人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する(刑法204条)」と定められていますから、裁判で、「人」の「身体」を「傷害」したかどうか、したとすれば、どれくらいの刑罰を科すべきか、ということを法律にもとづいて決めます。
これが裁判規範です。

3つ目は「組織規範」です。
これは、役所の組織など、一定の期間の組織や権限を定める規範です。

例えば、警察法や警察官職務執行法、刑事訴訟法というような色々な法律で、警察は◯◯の組織で、◯◯の権限をもっている、と細かく定められています。
これが定まっていなければ、何をしてもいいということになり、国家権力が横暴をするということになりかねません。

組織規範は組織の権限をしばり、国民の権利を守ったり、組織に権限を与えて色々なことができるようにしたりするものと理解して下さい。

まとめ

社会規範には、宗教規範や道徳規範、法規範などがある。

法規範は、国家権力から強制されるという特徴がある。

法規範には、行為規範、裁判規範、組織規範という3つの側面がある。

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